小児がん患者さんの副作用や症状緩和、栄養バランスの取れる食事レシピ

小児がんには色々な治療法がありますが、どの治療法を選んでも食事にも影響する副作用はありますよね。そんな副作用があっても食べやすい食べ物やメニューを選んでみました。
[食欲不振]
食欲不振には食べやすいものというのはなかなかありませんが、喉越しの良い麺類やゼリー、プリンなどを試してみるのがいいかもしれません。
[吐き気、嘔吐]
まずポイントは一度にたくさん食べるのではなく、少量を何度か食べることです。吐き気や嘔吐の症状がある患者さんは冷たい麺類(そば、うどん)やゼリーなどです。ゴマだれそうめんもすごくオススメなので、下記にレシピを記載します。
ゴマだれそうめん(1人前):
すりごま大さじ1杯に練りごま大さじ1~2杯、すりおろし生姜、味噌を大さじ1杯混ぜます。そこにめんつゆ50~60ccを加えればタレの完成です。
素麺を食べれる量だけゆで、好きな具材を乗せた上にタレをかければすぐ出来上がり☆
[下痢]
冷たすぎるもの、熱すぎるものは避け、人肌くらいの温度にします。雑炊や煮込みうどんがオススメです。脂分は症状悪化に繋がってしまうので、ほどほどに。
野菜たっぷり煮込みうどん(1人前):
たくさんの野菜(食物繊維の多いものは避ける)、きのこ、ウインナーなどを小さめにきり、水2カップ、だしの素小さじ1杯、醤油大さじ1杯、みりん大さじ1杯と塩少々が入った鍋に火の通りの悪い野菜から順に入れ、煮込みます。ある程度しんなりしてきたら、うどんを煮込み、完成です☆
[便秘]
水分や食物繊維をしっかりとり、乳酸菌(術後は控えてください)などをとります。また、適度に油脂も取ることで改善します。
温野菜のマヨネーズサラダ(1人前):
かぼちゃ1/4、じゃがいも1/2、ブロッコリー1/4を茹で、茹でた野菜にマヨネーズ大さじ1/2杯、焼肉のタレ大さじ1/2杯、すりごま大さじ1/2を入れ混ぜたら完成です☆
口内炎が出来たら食欲がなくなりますよね。そんな時は患部に当たっても痛くならないような柔らかく、口当たりの良い茶碗蒸しなどがオススメです。また、刺激物を控え、熱すぎるものも症状を悪化させてしまうので気をつけた方が良いかもしれません。
コーンポタージュパングラタン(1人前):
食べれる量だけのパンを均等にきります。そのパンをコーンスープの素1袋に150mlのお湯を注いだものに浸し、耐熱皿に並べます。並べたパンの上にお好みでチーズをかけて250度のオーブンで10分またはトースターで表面が少し色付くまで焼いたら出来上がりです☆
[苦みや金属味がする]
出汁がきいたものや香辛料を使うと味の感じ方が変わります。また、乳製品や卵をたくさん使用した食べ物は食べやすく、反対にチョコレートや冷たいものは避けた方が良いです。
簡単茶碗蒸し(1人前):
卵を1つ分溶き、それを茶こしなどで漉すとよりツルツルふわふわになります。そこにだし汁130cc~150cc、醤油小さじ1/2、みりん小さじ1/2と塩をひとつまみを混ぜ合わせる。お好みの具材を器に入れ、卵を流し込んだら完成です☆
[唾液が出にくい]
治療の副作用で唾液が出にくく、食べづらくなることがあると思います。そんな時は汁物や汁が多い食事、麺類などを主に食べると食べやすいです。
いくつか簡単にできるレシピをよく発症していることが多い副作用に合わせ紹介してみました。
ぜひみなさんも作ってみてください!